人生において最も重要視しなければならないコトの一つに【課題の分離】がある。
課題の分離は非常に難しく、多くの人が理解できていないし、僕もまたその一人だ。
課題の分離をマスターすると仕事や生活など様々なシーンに活用できる。
なぜなら課題の分離は普遍的な【本質の追求】だからである。
課題の分離とは
課題の分離とはアドラー心理学で提唱されている「それは誰の課題なのか?」という問い。
【本来は他者の課題】であるにも関わらず、さも【自分の課題であるかのように】背負い込んではならんという概念だ。
その課題を処理すべきは誰なのかを見極め、それが他者の課題であるならば、決して自身が手を出してはならないという考え方である。
その問題(課題)を放置した場合、困るのは誰か?
課題の分離の概要を最も簡単に理解するには、
【その問題を放置したら困るのは自分のか、他人なのか】を考えることだ。
自分のほうがその仕事に精通している場合によく起こる事象と思うが、その仕事を自分が肩代わりしなくても、本当に他者の課題であれば、自分が困ってはならない。
困るべきはその仕事を本来しなければならない担当者や、その仕事の責任を取らなければならない上司だ。
ただし、巡り巡って自分が困ることになるのであれば、その場合は自分の課題であるため注意が必要。
課題の分離が必要な事例
例:後輩の仕事をどうするべきか
後輩のN君がうまく仕事を処理できず、大きな問題に発展する可能性が高いためだ。
しかし、当の本人は仕事ができていないことに気づいておらず、先輩Sから助言をされても仕事ができていないことに気付けていない様子だ。
おまけに、この状況を上司であるA係長、K課長は把握できていない。
先輩Sは後輩Nの仕事を代わりに処理するべきだろうか。
まとめ 課題の分離は消極的ではなく積極的な概念。勘違いも多い。
課題の分離は、都合よく勘違いされることが多い。
なぜなら、機械的に「自分は自分、他者は他者」のように見えるため、【自分の為の自己中】な考え方にみえるからだ。
【本来は誰の課題なのか】を見極める力量がないと、課題が分離できず、単に自分にとって都合がよい方向に答えを導いてしまう。
その結果、【実は困るのは自分】であるにも関わらず、【他者の課題だと勘違い】して放置し、ブーメランとなるわけだ。
忘れてはならないのは課題の分離は「自分は自分、他者は他者」の概念ではなく、積極的でポジティブな概念であるということだ。
【課題の分離】によって本来誰の課題であるかをはっきりさせることで、組織全体のパフォーマンスがあがる。
もし、組織としてトータルパフォーマンスが下がるのであれば、その課題の分離は間違っていると言えるだろう。
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